捕えられた吸血鬼






「またサンドイッチなんだ。しかもまた同じ具……たまには違う具にしない?」



クラウスは俺の隣に座り、不満を漏らしながらサンドイッチに手をつける。




「これが一番安いのよ。文句があるなら食べなくてよろしい」



「もう食べてるし」



サンドイッチを頬張り、口の中をもぐもぐと動かすクラウス。



クラウスはすぐ文句言うけど、ちゃんと残さずに食べる。



何だかんだ言っても、シンディが作った料理、好きだもんね。



全く、素直じゃないなぁ。





それから暫く三人で世間話をした後、俺は席を立ち帽子を被る。




「今日はありがとう、シンディ」




「え、今日はもう行っちゃうの?」



「急用を思い出してね…また来るよ」



そう言うとシンディは玄関まで見送ってくれる。ついでにクラウスも。




二人に笑顔で手を振り、背を向けた瞬間表情をなくす。