「行きたいなら、行ってくれば?」
「え、でも…」
「…ただし、往復三時間かけてもいいなら、だけど」
「…ん?」
三時間…?
なんで、三時間?
「言っとくけど、ここはあの街じゃないから」
「…え!?」
男の言葉に私は近くにある窓へ駆け寄る。
……が、朝から天気がいいのか日差しが強く、あまり近寄ることができない。
「いや、お前バカでしょ」
もう少し考えろと男は棚の上から、何かを持ってくる。
「…それは?」
「サングラス。同僚が忘れていった物だけど、ないよりはマシじゃない」
そう言って男は私にそのサングラスを掛けて、どう?と聞いてくる。
す、すごい!
このサングラスっていうものは!
いくら日差しが強くても、このサングラスのおかげで全然なんともない。


