捕えられた吸血鬼






そしてセーファス司令官は手を上げ、店員さんを呼び、飲み物を二つ注文する。




「…セーファス司令官は…」



「ん?」



「どうして…そこまでクラウスのこと…考えているんですか?」



「どうして…って…そうだね」



セーファス司令官は椅子に寄りかかり、あさっての方向を見て、哀しげな表情を見せる。




「…ある人の頼み…だからかな」



「ある人の…」




頼み…?
そういえば、さっきガリアと言い争っていた時にも同じことを言っていた。



ある人って…一体誰なんだろうか。




そう考えている時に、注文していた飲み物が運ばれてきて、それぞれの前に置かれる。



そして、セーファス司令官は飲み物に口をつけ、一息をついた後、私の名前を呼ぶ。




「昔話の続き、しよっか」