「あーあ、せっかく想像してたのに…」 「…何を、ですか?」 「お前が逃げたところを俺が捕まえて、思い存分楽しむこと。あ、なんなら逃げたっていいよ?ちゃんと捕まえてあげるから」 「……」 聞いた私がバカだった。 この人にはそういうことしか頭にないのだろうか。 「….…私はただ、昨日のパンをもう一度食べたいと思ったんです」 男の話を終わらせるために、さっき思っていたことを男に話す。 どうせお金がないのだから、言ったって無意味なのはわかっている。 ただ…言ってみただけ…