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今から約1世紀前。
まだ警察内に吸血鬼討伐隊がない時代。
王都から大分離れたところにある小さな街。
俺は私用でその街に訪れていた。
少し時間を持て余していた俺は、街の中を探索している時、ある女性と出会った。
(あれは…)
その女性は童顔なのか、見た目は幼くて腰まであるハニー色の髪は緩やかなウェーブがかかっている。
しかし、体は小柄で華奢だけど、お腹の部分はかなりふっくらとしていて、両手には大きな荷物を抱えていた。
「その荷物、持ちますよ」
「え?」
普段の俺なら人間に話しかけたりしないのに、この時は何故か体が動き、気づけば話しかけていた。
そして彼女の返事を聞かずに、大きな荷物を抱える。
「え、あの…悪いです」
彼女はあたふたして、必死に荷物を取り返そうとするけど、俺はそんな彼女の行動をスルーし、前へ進む。


