捕えられた吸血鬼






「クラウスはね、基本仕事の時は‘‘司令官”って呼ぶんだ。それ以外は呼び捨てなんだけど、今日はかなり傷を負ったから、余裕がなかったんだろうね」




セーファス司令官はフォークを持ち、麺をくるくると巻きつける。



私は膝の上にぎゅっと拳を作り、姿勢正しくしてセーファス司令官と目を合わせる。



「……知りたいです。クラウスの…昔のこと」



「かなり長くなるよ」



「はい。大丈夫です」



クラウスのこと、知りたい。



「どこから話そうかな……。そうだね、クラウスと初めて会った時の話をしようか」




あれは…約1世紀前の昔のことだよ。
セーファス司令官は淡々と昔話を語る。