「アメリア、おまかせっていう選択肢もあるよ」
「あ…じゃあ、おまかせで…」
そう言うと、セーファス司令官は店員さんを呼び、おまかせで。と注文する。
本当におまかせで注文するんだ…
「このレストランはね、おまかせって言うと一番人気のある料理が運ばれてくるんだ」
そっちの方が悩まなくていいし、手っ取り早いし、結構便利だよ。とセーファス司令官は言う。
「そう…なんですね…」
「まだ、俺に緊張してるの?」
「……」
だって、セーファス司令官は純血の吸血鬼。
私もそうだけど…何かが違うんだもん。
それに…本心も何考えているかわからないし…
多分、緊張がとける日なんて…来ないと思う。
それどころか、恐怖心もなくならないと思う。
「なんで俺には緊張するんだろうね。昨日はガリアと楽しく食事をしていたのに」
なんでかなー?と考え始めるセーファス司令官。
……え、昨日?