「え?そんなこと言ったっけ?」
急に惚け出すセーファス司令官にクラウスは彼の腹に力のないパンチをする。
「……次から、あんただけは嫌だから」
「はいはい。今はゆっくり休んで。明日からはまた忙しくなるよ」
セーファス司令官はクラウスに優しい声でそう言うと、クラウスはどこか安堵の表情を見せた後、意識を飛ばす。
「…本当、クラウスは相変わらずだね。昔の方がまだ甘えてきたのにね」
セーファス司令官はクラウスに向けて悲しい表情をし、私の方へ視線をうつす。
「アメリア、少しの間だけクラウスを預かってもらってもいい?」
かなり重たいと思うけど、少しの間だけだから。と言うセーファス司令官の言葉に私は縦に頷く。
そして直様立ち上がり、セーファス司令官からクラウスを預かる。