…まぁ、でも今はクラウスが動いていないうちにやらなきゃ。
私は自分の手首を噛み、そこから自分の血を吸いだす。
そしてそのままクラウスに口付けをし、自分の血を受け渡す。
最初に会った時、そして今日…
クラウスが私にやってきたことを次は私がクラウスにやり返す。
そしてクラウスの喉がごくんと鳴ったのを確認して、私はクラウスから離れる。
本当はまだこれだけじゃ満足できないはず…
だけど、今は少しでも飲んで貰えれば…
クラウスの表情を伺えば、さっきよりはマシになっていて、私はほっと息をつく。
「へぇ…アメリアって、自分の能力…知っていたの?」
「え?」
能力…?
私は使った記憶ないし、まず使えないし…
使い方もわからないし…
そもそも自分の能力なんて知らない。


