捕えられた吸血鬼








「あとは…そうだね。今のうちにヴァンパイアを飼いならして、それからの始末っていうのも楽しそうじゃない?」



「……」




それは、絶対に私のことだよね。


それに…この男のこと一つだけわかった。

この人は普段から性格が歪んでいると…




「…っていうのは、まぁ置いといて。さっさと座って食べたら?俺もうすぐ出勤なんだけど」



「あ、はい…」



私は男の前の席に座り、温かいスープを頂く。


お、美味しい。
昨日のパンといい、今日のスープといい……屋敷とは全く違う美味しさ。