捕えられた吸血鬼






そしたら、みんな怪我を負わずに済んだかもしれないのに…




そう思っていた時に、そばにいるクラウスが息苦しそうに胸を強く握りしめる。




「く…クラウス!?」



「…っ」



息が荒くなり、何かを必死に耐えているようだ。



なんで急に……



もしかして…どこか急所を負って…



確かめようとした時に、クラウスは私から離れようとする。



「クラウス!?」



「…うるさい…っ黙って…」




クラウスは私に睨みつけ、私との距離をとろうとする。


…が、私はそれを許さず、クラウスの腕を掴む。



「アメリア…!?」



「だって…」



クラウスの瞳が……紅く染まっていた。



それはつまり……発作を起こしている証拠。


今苦しそうにしているのも、発作が起きているからだ。




先ほどのガリアとの戦いでいっぱい血が流れてしまったから…



クラウスは…人間の血が強くても…1/8は吸血鬼の血が流れている。



だから…発作を起きてもおかしくはないんだ。