ガリアはとっても楽しそうに顔を歪めていた。
「純血のアメリア様やその男にはわからないだろうなぁ……クラウス・スウェインの正体を」
ガリアは私とノーマンに向けてそう言い、スキップしそうな軽い足取りで、あちらこちらと歩き回る。
…本当は…どこかで気づいていたのかもしれない。
クラウスは…
「親切に俺が教えよう。クラウス・スウェインはクォーター吸血鬼の父と人間の母の間で生まれたーー…人間に近い吸血鬼だよ」
ただの人間じゃないって。
初めて会った時、クラウスは人間と言っていたけど……心のどこかでは納得していなかった。
だから…クラウスが吸血鬼と知っても、驚くどころか納得する部分が多くあった。
人間離れした身体能力だったり、
純血の吸血鬼の気配がわかったり、
ブライアンさんから貰った吸血鬼用の薬が詳しかったり……
家のチャイムだって…オフにしていたのは、あの吸血鬼対策の音が聞こえるから…
そして、首のキズだって…
きっと、血を飲んだから…
誰の血を……なんて、すぐにわかる。


