「…あれが」
「…純血に近いヴァンパイア」
コーネリアとノーマンはガリアの姿を見て、ゴクリと唾を飲み込む。
クラウスはガリアを睨みつけ、私は呆然の立ち尽くしていた。
ガリアは昨日一緒にレストランで食事した。
その時のガリアは優しくて柔らかい雰囲気を漂わせていた。
…だけど、今は…邪悪でしかない。
「…やっぱり、お前だったか」
「久しぶりだな、クラウス。会うのを楽しみにしていたよ」
綺麗な笑みを浮かべながら、私たちに近づいてくるガリア。
そして…クラウス、ではなく私の前で止まる。
「昨日はありがとうございます。おかげでかなり楽しい時間を過ごせました」
……なんで、急に敬語なの?
昨日は普通に話していたのに…
「…貴方が、吸血鬼だったなんて…」
「驚きました?普段は気配を消しているので」
ガリアは私に微笑み、手を伸ばす。
…しかし、私に触れる前に、クラウスによって手を弾き飛ばされる。


