じゃあ、シアンさんはいつその吸血鬼に会ったのだろうか。
朝は家を出たと言っていた。
しかし、仕事に行った覚えがない。
会ったとしたら…その間に…
「…仮にそうだとしたら……そのヴァンパイアはシアンさんを使ってファリスさんを呼び出した。当然ファリスさんは彼女からの呼び出しだったから、嬉しそうに帰った。だけど彼は…ヴァンパイアに操られたシアンさんに…」
「そういうことになる」
クラウスはノーマンの言葉に肯定する。
…なんで、シアンさんを使ったんだろう…
…なんで、ファリスさんを殺さないといけなかったんだろう…
その吸血鬼は一体…何の為に…
「…でも、なんでファリスさんたちが狙われたの?…もしかして、どっちかヴァンパイアだったとか…」
「それはないね。ファリス・パーキンスは人間だよ。ヴァンパイアだったら、吸血鬼討伐隊(俺ら)に依頼してこない。…で、シアン・ネイラーは情報によると、彼女も人間」
クラウスは通信機を操作し、シアンさんのことを調べる。
コーネリアはうーん…と首を傾げる。
「じゃあ…なんで狙われたんだろう」
「…そのヴァンパイアによる気まぐれ。または、俺らに見せつけ……いや、俺宛ての挑戦状か…」
「…クラウス宛の挑戦状?何それ。やけに詳しいね、そのヴァンパイアのこと」
ノーマンの言葉に私も同意する。
なんで、クラウスはその吸血鬼のこと詳しいの?
「…言ったじゃん。知っているって……そのヴァンパイアのことを」


