「…ねぇ、それはファリス・パーキンスが失踪する前のこと?」
「…あ、確かそうです!その前の休日は会いましたが、その後の休日からは会えなくなったので…」
「……そういうことか」
クラウスは何かわかったのか、言葉を漏らす。
そんなクラウスにシアンさんは不安な表情を浮かべる。
「…もしかして、私関係してるんですか?」
彼女自身にとっては全く見覚えのないこと。
でも、今の話でクラウスが真相を突き止めたとしたら、少なくとも自分に関係がある。
シアンさんはそう思ってクラウスに尋ねたのだろう。
しかしクラウスはにっこりと笑顔を作り…
「…いえ、ただ参考したまでです。引き続きファリス・パーキンスの捜査に入ります。ご協力ありがとうございました」
最後は丁寧な言葉を並べたクラウスはさっとシアンさんの家から去る。
私たちも慌ててシアンさんに頭を下げ、クラウスを追いかける。


