捕えられた吸血鬼








「何してんの?早く用を済ませるよ」




一人で自問自答していると、クラウスから呼びかけられ、急いで彼の元へ向かう。



…まぁ、クラウスがケガしてなければ…気にしなくていっか。



シアンさんの家までの道のりの中、そう思いながらクラウスを盗み見すると、あることに気づいた。




たった数時間前にクラウスが自分でつけた首のキズ。



普通の人間ならまだその跡が残っているはず。




……なのに、そのキズが綺麗になくなっている。


…カフェの時は確かにあったキズなのに…



もしかしたら、首のキズって…ここじゃなく反対側だったかも…



自分の記憶に自信がなくなり、確かめようとするが、その前にシアンさんの家に着いてしまった。