すると男はすぐに寝に入ってしまう。
は、早い…
人間ってこんな早く寝れるもの?
私、そんな早く寝れない…
大体朝から行動したから、本当は眠れるかもしれないけど、この男が気絶させるから、そこまで眠くないのだ。
朝まで、こんな状態?
なんか…身動きが出来ないから、辛いというか…
どうしようと思った時だった。
男の腕が私の背中に回してきて、私を男の方に引き寄せられたのだ。
え、なにこの状態…
ちらっと男を見ても、男は寝息をたてながら寝ている。
……これは、つまり…抱き枕のような状態ということ?
私、抱き枕じゃないんですけど…
そう思っていると、トクン…トクン…と規則正しい心臓の音が聞こえる。


