捕えられた吸血鬼








「でも…なんで私まで…」




私は眠くない。と言おうとすると、いつの間にか着替えた男は私のところへ来る。



「俺に飼われたヴァンパイアが口答えしない」



「か、かわ…っ!?」



「お前は俺に合わせた生活を送ればいい。眠れないんなら、ヴァンパイア特製の睡眠薬でもやろうか?」




「……いらない」



睡眠薬は本で読んだ。
飲むと睡魔が襲ってくるんでしょ?



….…でも、今ヴァンパイア特製って言ったよね?



絶対に危ないよね、それ。




「もう異論は受け付けない。…っていうか、もっと端に行ってくれない?俺が入らない」



「え、一緒に寝るんですか…?」




「そうだけど。布団はこれしかないし」




そういうことだから。と男は電気を消し、布団に入ってくる。