捕えられた吸血鬼







そう考えていると、入り口から二人が宿に入ってくるのが見えた。



私は慌てて薬を飲み、二人の元へ行く。




…わからないものは今考えたって仕方ない。



クラウスに聞けば…教えてくれるよね…?




それからクラウスとも合流し、近くにあるカフェに寄る。



なんでも、ノーマンとコーネリアが小腹すいたらしい。



「クラウスは?何も食べないの?」



私は控えめにクラウスに聞くと、彼は肘杖つきながら、険しい顔つきでメニュー表を見る。




「俺はいい。甘い物嫌い」


「でもこっちには主食系とかあるけど」



ノーマンはメニュー表を最後の方まで捲り、ほら。とクラウスに見せる。