クラウスにそう目で訴えると、彼は不敵な笑みを浮かべる。
「何言ってんの?俺がそう仕向けたんだから、俺のせいなのは当たり前じゃん」
……どうやら、これはクラウスの計画だったらしい。
じゃあ…クラウスに捕まったあの日から、仕組んでいたとでもいうの?
「俺はアメリアのご主人様だよ?アメリアの食事もご主人様が管理するのは当たり前じゃん」
「…っ、当たり前じゃない!」
そもそも、クラウスはご主人様じゃないし!
そう思っていると、クラウスは首元から出ている血を指で掬い、私の口に突っ込む。
「….っ!?」
「俺に飼われているヴァンパイアなんだからさ、ご主人様の血さえ貰えればそれでいいじゃん」
逆にご主人様以外の人の血を貰ったら、浮気だよね。その時は覚悟して。とクラウスは綺麗な笑みを見せるが……
じゃあ、もしそれでその人は私のせいで死んでしまったら…?
その時はどうしたら…


