…ん?でも、それは人間の間での話だよね?



なんで私がその話を知っているってわかったんだろう。



その話が書いてある本なんて、ないのに…




考えすぎかな…と思っていると、クラウスはさてと…と再びナイフを取り出す。



…って、なんで!?



「ちょ…っ、クラウス何してるの!?」



「なにって…アメリアに血をやろうと…」



「だからいらないんだってば!クラウスは自分で傷つけること好きなの!?」



「……実はそうなんだよねー。俺ってマゾだから」



「………まぞ?」




「そうだったね、アメリアにはこの手の冗談は通じないか。忘れてください」



この手…というのは、どの手?


クラウスはたまにわからない言葉を使うからわからない。