しかし、帰ってこない家族や恋人、友達などの為に復讐を考える者たちもいた。



大人数でいけば、きっと復讐できる。
化け物なんて怖くない。



そう言って森の中に入った者たちだが、その人たちも帰ってくることはなかった。



みんな、吸血鬼に殺されたから。



それ以来、森に近づく者たちは減っていき、いなくなった。






私は昔に男の子からそんな話を聞いた。


その時に私は思った。


じゃあ、今食事で出てくる血は?食べ物は?


もしかして……惨殺した人間の…?



そう思った瞬間、急激な嘔吐感を感じた。



この話は数百年前のことだから、ありえない話だけどそう感ざるを得なかった。