捕えられた吸血鬼







なんだか、クラウスのおかげで心が軽くなった気がする。




そう思っていると、クラウスは急にシャツのボタンを外し始める。



え、クラウスは何してるの?




「え…っと…クラウス?」



「アメリアってさ、直接血を貰ったことある?」



「……はい?」



一体何の話なんでしょう。


直接血を貰ったことあるって…




「自分で…牙を立てて…という意味で…?」



「そう」



「ないない!だって、小さい頃はまだ牙が発達してなかったし、その頃から血がダメだったから…」



したことがない。と素直にクラウスに言うと、彼はへぇ…と口角をあげる。



え、ちょっと待って…

何だか嫌な予感しかしない。