捕えられた吸血鬼







…確かに、体は震えていたかもしれない。
クラウスがいつもと違ったから…



だけど、それでも…




「….…でも、死にたかった…」




ゆっくりと体を起こし、ぼそっと言葉を発せば、クラウスは私の方へ振り向く。



「血を飲むぐらいなら……死んだほうがマシだと…思ったから…」




「本当にそれだけ?」



クラウスの言葉にびくっとなると、彼ははぁ…とため息を吐き、ナイフを仕舞うと再びベッドの上に座り込む。




「本当は、コーネリアたちの言葉が影響してるんじゃないの?」



「…っ、それは…」



「世間知らずのアメリアは人の言葉に影響されやすいからね。…だから、バカなことを考えてるんじゃないかと思った」




「……っ、バカなことじゃないよ!」




クラウスの言葉を否定するように声を上げると、彼は目を凝らす。




「だって、吸血鬼が存在するから…人の幸せを奪うんでしょ?……今回のシアンさんの件だってそうじゃない…っ、私たち吸血鬼がいなければ……」



「その幸せを奪うことはなかった……とでも、言いたいの?」