捕えられた吸血鬼






「…っはぁ…はぁ…」




暫く、そのやり取りが続き、やっとクラウスから解放された私は必死に息を入れ込む。



そして落ち着いた頃にクラウスを睨みつける。



当の本人はしれっとしていて、口元についている血を舐めとっている。



「.…….なんで?」




「何が?」



血を貰ったおかげで発作はおさまった。
だけど、今から殺す相手にそれは必要?




「……っ、殺してくれるんじゃ…なかったの?」



「あーそれね」




クラウスは拘束していた私の腕を解放する。


そしてクラウスはうーんと背伸びをする。




「逆に、なんで死にたいわけ?」




質問を質問で返された私はびくっと反応をする。



「それは…」




「それに…殺してと言ったわりには、すっげぇ体が震えてましたけど」




「…え?」




「うわぁ…無自覚かよ」




たち悪りぃなとクラウスはベッドから降りて、投げて置いていたナイフを手に取る。



そして部屋に置いてあるタオルで自分の血を拭き取る。