捕えられた吸血鬼






ーーしかし、痛みは一向にやってこない。



クラウスは何してるの?
それとも……じわじわと追い詰める気…?



そう思っていると、クラウスが動く気配を感じた。



そして顎を掴まれて、無理矢理顔を向かされたかと思えば、唇に生温かいものを感じる。



「ーっ!?」



吃驚して目を開ければ、目の前にはどアップのクラウス。


そして、すぐそばで臭う血ー…



…悪い予感しかしない。




「んんーっ!!」



クラウスから何か流し込まれたかと思えば、案の定血。


初めて会った日のように、私はクラウスに口付けをされ、血を無理矢理与えられている。



なんで…?
殺してくれるんじゃなかったの?



殺すどころか、血を与えるなんて…