捕えられた吸血鬼







「…へぇ、そんなに殺してほしいんだ」




急激に部屋の空気が重くなり、クラウスからはかなりの殺気が放たれる。



「それは……誰に向かってお願いしているのか、わかって言ってるよね?」




「…っ」



ぎりっと拘束されている手に力を込められる。



そしてクラウスは無表情で冷めた目で私を見据える。



そんなクラウスにぞくっと背中に悪寒が走り、恐怖心が煽られる。




なんで…、無表情なの?



いつもなら、楽しそうに表情を歪ませて殺ってるじゃない。



なのに、なんで今回は違うの?



吸血鬼の…お願いだから?
人間の依頼なら、喜んでやりますとでもいいたいの?



だから……そんな目で私を見るの?




「楽して死ねる…でも思った?残念ながら、俺は優しくない。散々痛ぶって、途中で止めてとか命乞いしたって、やめない。俺に頼んだことを後悔させるんだから。アメリアはそんな覚悟があるってことでしょ?」



「…っ」



クラウスはホルスターから拳銃を取り出し、私の前で構える。