「はぁ…まだそんなこと言ってんの?大体アメリアは限界のはずだよ。前回血を与えたのは、あのベルーとの戦い。しかも瀕死状態だったのにたったあれだけの量。逆にここまでこれたことがすごいよ」
そんなの…褒められたって、嬉しくない。
だって、吸血鬼のどこに良いところがあるの?
………良いところなんて、一つもないじゃない。
ただ人間の命を奪うだけ。
欲望のままに生きているだけ。
吸血鬼はそんな生き物なんだよ。
そのことを今日…コーネリア、ノーマン……、そしてクラウスから教えてくれたから。
だから…
「……クラウス」
「なに?やっぱり血をくださいって?」
「違う」
私はクラウスの言葉を否定し、まっすぐ彼を見つめる。
「…私を、殺してよ。……吸血鬼討伐隊さん…」
頑張って笑顔を張り付け、クラウスにそう告げる。
さっき路地裏で願ったこと。
クラウスが私を殺してくれたら、私は楽になれる。


