目の前の血のせいで、私はだんだんと息が荒くなっていく。
そんな私にクラウスはにやりと口角を上げる。
「だんだんと抗えなくなってきたでしょ?どんなに血が欲しくないと頭で考えたって、ヴァンパイアの本能には勝てない」
結局ヴァンパイアは人間の血を欲し、喰らい尽くす化け物だよ。
そんなクラウスの言葉に私はハッと我に帰る。
そうだ…吸血鬼は化け物…
血を欲する為に、人間を殺し、人間の幸せを奪う……
吸血鬼なんて…居てはいけない存在。
全滅すべきの存在。
だから……
「…っ、いらない…っ」
どんなに本能が血を欲しがってるとしても、本能のままに動きたくない。


