「世の中、甘くないよ、アメリア」
クラウスは微笑んだまま、懐からナイフを取り出し、くるくると振り回す。
そのナイフで、何するつもり…?
「さーて、今日はどんなお仕置きをしようか?このまま渇いた状態で三日で過ごす?あ、三日は短いか。一週間かな?」
うーんと考える素振りを見せるが、ナイフの動きは止まらない。
何だか、その行動が恐怖心を煽るんですけど。
「べ、べつに……いいよ、…がまんできる…から…」
「あ、ごめん。また忘れてたよ。アメリアは血の方が嫌いだもんね」
わざとらしい言い方をするクラウス。
そして、クラウスは制服の上着を脱ぎ、シャツを腕まくりしたかと思えば、そこにナイフの刃を当てる。
「…っ!?」
待って…、その行動…
以前も腕を切って……
今から起こすクラウスの行動が簡単に予測できる。
私は慌ててクラウスに駆け寄ろうとしたけど、上手く力が入らない。


