捕えられた吸血鬼






「何の為にお前に薬を渡したと思ってんの?」




「だ、だって…」



「まぁいい。説教は後で。とりあえず今はこれを飲んで」



クラウスが先ほどポケットの中から取り出した物は何かの錠剤だった。



あれ…その薬って……




「はい。今飲んで。効果なんてどうでもいいから」



早く飲まなければそのまま口に突っ込む。と物騒なことを言われ、私はクラウスから薬を貰って、そのまま口に運ぶ。



私の行動を最後まで監視していたクラウスは反対のポケットから通信機を取り出し、機械を弄り始めた。




「ノーマンたちとは近くの宿で落ち合う」



「え?」



私が泊まっている宿はここから離れてるよね?……多分。
でも今…近くって言わなかった?