捕えられた吸血鬼






路地裏の奥の方へ進み、私はその場にしゃがみ込む。




やばい…苦しい…楽になりたい…


誰か…の、血が…欲しい…
誰か……



クラウス……



そう思った瞬間にハッと我に帰り、ブンブンと首を横に振る。



血なんていらない…
欲しくない…



いらない
いらない
いらない…



右手で首を抑え、なんとか発作を抑え込もうとしたけど、やっぱり無理だ。



頭ではもう血を欲することでいっぱいだ。



路地裏を出れば、人は沢山いる。
満足するまで、血を貰える。


こんなに苦しまなくてもすむー…




そう思った私は、はぁ…はぁ…と息が乱れながら、後ろに振り返り、来た道を見据える。



あの道を戻れば……人間が……