捕えられた吸血鬼







「……っ」



ただ、ほんの僅かの量…

そんなに重傷でもない怪我。


それなのに、反応してしまう私。



ドクンドクンと嫌な音が鳴り、私は口元に手を覆う。



なんで…こんなとこで発作が起きるの…?



普段なら、血が滲む程度は何も問題ない。
発作さえ、起きない。



だけど、あの女の子から発される血の匂いに私はすごい渇きが襲ってきた。



ありえない……
いつもなら、平気なのに…



今の状況に混乱しながらも私は近くの路地裏に駆け込む。



少しでも匂いを和らげるために。




だけど、一度発作を起こしてしまったら意味がない。



血を飲まない限り、ずっと渇き状態。