どれくらい走ったのだろうか。
息が苦しくなった私は立ち止まり、大きく息を吸い込む。
そして後ろに振り返り、追っ手がないか確認したけど、そんな心配は必要ないみたいだ。
誰一人…追い掛けてきてくれないんだ。
自分から逃げ出したくせに…誰かが追ってきてくれるってどこかで期待していた。
バカだよ…私。
とりあえずここが何処なのか、辺りを見回す。
しかし、辺りを見回したって、何処かなんてわかるはずがない。
どうしよう…
そんな時に、微かに漂う匂いに私は嫌な感じがした。
その匂いがどこからきているのか、視線で辿ると、そこには男女の子供二人が一緒にいた。
どうやら、女の子の方が転んで怪我をしたらしく、泣き喚いていた。
男の子はそんな女の子に頭を撫でたりして慰めていた。
そんな子供二人を見て微笑ましく思うかもしれない。
だって、ちっちゃい子がちっちゃい子をあやしているんだから。
でも……私はそれどころじゃなかった。


