捕えられた吸血鬼








「アメリア、何してんの?早く来いよ」





クラウスは後ろに振り向き、私に呼びかける。




…私、あそこに行っていいの?
だって…みんな恨む吸血鬼だよ?



そう思うと、足が動かない。
前に進めない。



それどころか…後ろに一本下がる。




「…アメリア?」




「……ごめんなさ、…」



小さい声で言った後に私は後ろへと引き下がり、この場を去る。



クラウスは大きな声で呼ぶが、私は聞こえないふりして、ひたすら走り続ける。




今の私じゃ…あそこにいける勇気なんてない。



クラウスの隣にいれる自信がない。




ねぇ…本当はクラウスにも恨んでいる吸血鬼がいるんじゃないの?


だから…吸血鬼を全滅しようとしてるんじゃないの?