クラウスも足を止め、私の方に振り向いて説明をしてくれる。
二人も足を止めた。
「シアンの話では、ファリスは変わった様子がなかった。もし、何か変わった様子があれば、何かの事件に関わっていて、いなくなった。とも考えられる」
だから、もしかしたらどこかに生きているかもしれない。
そんな微かな希望もある。
でも何も変わった様子はなく、いつも通りのファリス。
急にいなくなったとしたら……
「襲われて殺されたとしか考えられない」
「…で、でも襲われても…どこかで生きているかもしれないよ?」
「それはないね。俺たちがこの街に来たのは元々怪しい動きがあったからその視察。もし、その動きが本当にヴァンパイアなら、余計にね」
吸血鬼…
本当に….…吸血鬼が関わっているの?
「で、でも…吸血鬼でも…もしかしたら人間を助けたかもという可能性もー…」
「ないわ」
私の言葉を遮ったのは、クラウスではなく…コーネリアだった。


