捕えられた吸血鬼







え、え、なに?



急に抱きしめられて動揺する私。



いや、一緒に寝るときもこうして抱きしめられることはあるけど…



で、でも全然状況が違うし…!



「く、クラウス…?」



堪らなくなり、クラウスの名前を呼ぶ。
しかし、彼はんー…としか返事が返ってこない。



何か喋ってよ!
心の中でそう訴え、何か話題がないか必死に探す。



「ね、ねぇ、クラウス…見回りは…どうだった?」




クラウスにそう聞くと、あー…と言葉を漏らす。




「依頼人の息子さん…見つかった?」



「…いーや。まだ情報もないし、夜だからかあまり人が出回ってなかったんだよね」




夕方はまだ人はいたけど、何の情報なかったし…



でも、視察はそれぞれ分かれて行ったから、もしかしたらノーマンとコーネリアはいい情報を得たかもしれない。



クラウスはそう言う。