捕えられた吸血鬼







そう落ち込んでいる時に、頼んでいた料理がやってきた。




「うわぁ…美味しそう…!」



写真と全然違う。
実物の方がやっぱりいい。




「ここのクリームシチューは美味しいんだよ。パンもあるから一緒に食べたらいいよ」




「はい、いただきます」




スプーンで掬って口に頬張る。


美味しい…っ!



クリームシチューの味を噛み締めていると、茶髪の男はまたくすくすと笑い出した。




え、なに?
どこかおかしかった?


首を傾げると茶髪の男はごめんと私に謝る。




「だって、さっきは落ち込んでたっぽいのに、今は幸せそうだから、ころころと表情が変わって面白いと思って」




悪かったわね…
どうせ私は単純だもん。



優しい人だと思ったけど、なかなかの意地悪な人だ。