捕えられた吸血鬼






「もしかして、迷い中?」




目の前の茶髪の男は私の気持ちを察したのか、首を傾げる。



私は勢いよく頷く。




「は、初めてだから…どれが美味しいのかわからなくて…」




「好みは人それぞれだからね。でもそうだなぁ……俺のオススメはこれかな?」




ページを捲り、茶髪の男はオススメのメニューを指差す。




あ、これなら食べれそう。
写真でみる限り美味しそうだし。




「…じゃあ、それにします」




「わかった。…じゃあせっかくだから一緒に頼んでもいいかな」



「お願いします!」





茶髪の男は手を挙げて店員を呼び、注文をしてくれた。




この人親切!
身知らずな私をここまで優しくしてくれるなんて!