王都…というよりも、吸血鬼の住処である森の近くにある街の方が似たような感じがする。
….うーん…
街探検に行っちゃダメかな?
せっかくこの街に来たんだし、探検したい。
この近場でもいいから。
クラウスが帰ってきたら、聞いてみよう。
私はそう思い、一階にあるレストランに行こうと部屋のドアノブに手をかける。
私、実はレストランとか初めてなんだよね。
屋敷は使用人が準備してくれたし、今はクラウスに準備してくれるし……
まぁ、たまには自分でも作るけど…
……クラウスに教わりながら。
私は階段で一階に降り、レストランへ向かう。
そして、店員さんが笑顔でテーブルに案内してくれる。
へぇ…レストランってこんな感じなんだ…
人も疎らにいるし…
店内をきょろきょろしていると、店員さんからファイルを差し出され、私は恐る恐るそれを受け取る。
「決まりましたら、お呼びください」
店員さんはぺこっと頭を下げて、この場からいなくなった。


