一人で目を輝かせ感動してると、クラウスは呆れたような表情でため息を吐く。




「感動してるところ悪いけどさ、今日の予定を確認していい?」



「あ、うん」



「おそらく、向こうに着くのは夕方頃。俺たちは予約してる宿に荷物を置いて、パトロールをする。アメリアはそのまま宿に残ること」



「……はい」



本当はついて行きたいけど、部外者の私が我が儘言えるわけない。


たださえ、出張について行けたことが奇跡なんだから。




「…で、ブライアンさんから貰った物…あれは半日持つみたいだし、宿に戻ったら一応また飲んでね」



後ろにノーマンたちが乗ってるから、クラウスは言葉を濁しながら、私に説明する。



ブライアンさんから貰った物……それは先日貰った吸血鬼の雰囲気を消す薬。



あの日、どれくらい薬が効くのか時間を計ってみると、結果は半日程度。



薬の効果がなくなっても、また新しい薬を飲めばいいらしい。
体に支障はないみたい。




……これを作ったブライアンさんがすごいと本当に思った。