「クラウス、アメリア遅いよー」
既に椅子に座っているノーマンとコーネリア。
二人席だけど、二人とも別々に座っている。
…ということは、私はノーマンの隣だよね?
コーネリアの隣はちょっと気まずいし、コーネリアもクラウスと座りたいよね?
…なんて、複雑な気持ちになりながらもそう考え、ノーマンの隣に行こうとしたが、クラウスに腕を掴まれる。
「悪いけど、ノーマンはコーネリアの隣に移動してくれない?」
「「え?」」
クラウスの言葉に驚く二人。
コーネリアの方はすごく嫌そうな顔をしていたけど。
「はいはいわかったよ。本当クラウスは保護者なんだから」
ノーマンはクスクスと笑いながらも席を移動をしてくれた。
な、なんだか申し訳ないー…
「アメリアは奥に座って」
クラウスの言葉に従い、私は窓側の椅子に座る。
これが汽車の椅子…!
座り心地いい……!


