「さすがだね、セーファス司令官………いや、純血のヴァンパイア。一応これでも薬飲んでるんだけど」




「薬って、ブライアンの?純血でも効くんだねー。俺も試してみよっかなー」




もうあの威圧感の空気はなく、にこやかに応えるセーファス司令官。




…純血の吸血鬼。
両親以外に初めて会った…同じ種族。


やっぱり…純血の吸血鬼は他の吸血鬼と違う…





でも…どうして、純血の吸血鬼が吸血鬼討伐隊にいるの…?




「まだ効果は続行中?」



「まぁ、一応…」



「でも、俺みたいな純血にはすぐにバレちゃうよ。少し改良しないとね」




後でブライアンに言っとくよ。とセーファス司令官は机の上から降りて、再び私の方へ近寄る。