「一応、その息子の名前と写真を貰ってきて」
「あ、それはもう預かってきてるよ」
「さすが、仕事の早い奴」
ノーマンは依頼人から預かってきた写真をクラウスに渡す。
クラウスはずっと吸血鬼を始末することしか頭にないと思っていたけど、ちゃんと人助けはするんだ…と心の中で感心する私。
普段は優しいクラウスを見ることはあったけど、仕事面では初めてかもしれない。
「息子って、意外と歳くってんな」
「写真みた感想が…それ?」
「もっと若いと思ってたんだよ。こいつもう30歳後半ぐらいじゃね?連絡途切れても可笑しくないよ」
クラウスはそう言いながらその写真を私に渡してくる。
え、見てもいいの?
私は恐る恐るクラウスから写真を受け取る。
何も言わないということは、見てもいいんだよね?
私は受け取った写真を見る。
これが…依頼人の息子さん…
「もしかしたら、向こうで恋人ができて、連絡するの忘れてるんじゃないの?」
「それだったらいいんだけどね」


