「来週から国境を越えて、俺ら出張に行くじゃん?向こうの視察ということで行く予定だったんだけどさ…」
「ただの視察じゃなくなった?」
「そう」
今日、依頼があって、その依頼人に話を聞いてきた。とノーマンはクラウスに報告する。
クラウスはお茶を飲みながら、静かに報告を聞いていた。
「依頼人の話なんだけどさ、昨年息子さんが仕事の為に国境を越えたらしい。そして週に一回ほど連絡が来ていたらしいけど…」
「…連絡が途絶えた。ということ?」
「その通り。しかも一ヶ月ぐらい。初めは仕事が忙しくて連絡が疎かになってるんだろうと思っていたらしいんだけど、さすがに不安になったらしい…」
「へぇ…」
一ヶ月も連絡がない…
つまり…息子さんの身に何か起きたのかもしれない。
…でも、本当に連絡を疎かにしているのかもしれない。
決めつけるのは…まだ早い。


