「そんなわけで、俺はお前を仕留める。あんなところを彷徨いていたお前が悪い」
そう言って男は右手に持っていた銃を戻し、腰にかけていた警棒を取り出す。
「!?」
屋根の上だからと安心しきっていたのに、男は物凄いスピードでこっちに向かってきて警棒で私を攻撃してくる。
「くっ…!」
間一髪で避けたものの、この動き…普通の人間じゃ出来ないはず…!
「…貴方…、本当に人間…?」
「当たり前じゃん。何言ってんの?」
「だって…」
「ああ、この動き?元々運動神経はよかった方だし、壮絶な訓練もしたからかな?おかげでどこにヴァンパイアが逃げても始末できるようになったし」
ああ…本当に、あの男が言っていた通りだ。
“あいつに目をつけられたら、命がないと思った方がいい”
思った方がいい。じゃない。
命はないんだ。


