「一回痛い目に合う?そしたら、そのおめでたい頭が治るかもね」
「そんなの遠慮します!」
それにおめでたい頭が治るって、またバカにしてるよね!?
これでも私、かなり真面目なんだから!
「次、イラってきたら、マジで撃つ」
「それは嫌だ」
クラウスがそうならないように、私も気をつけよう…
…何を気をつけたらいいかわからないけど。
でもクラウスは有言実行だから…
「…で、さっきの話。夜になったら、ヴァンパイアが活発になるでしょ。たださえアメリアは純血のヴァンパイアなんだから、かなりの危機感を持って」
ああ、そっか…
さっきの経験って、ベールのことなんだ。
「そっか…陽が大丈夫な吸血鬼いないもんね」
だから、みんな夜に活動するんだ。
そう思っていたのに…
「そうでもないよ」
「え?」
「陽が大丈夫なヴァンパイア。普通にいるから」
クラウスがそう言ったと同時に再び壁が開く。
そしてクラウスはスタスタと前に歩いて行く。
ちょっと待って…
陽が大丈夫な吸血鬼がいるなんて…初めて聞いたんだけど!
私は慌ててクラウスの後を追っていく。


