捕えられた吸血鬼







「それに夜から連れ出すと、色々面倒臭くなるし」



「そうなの…?」



クラウスの言葉に首を傾げている時に、ポーンという音が聞こえ、目の前の壁が開いた。



え、なにこれ…!
すごい!



「早く乗って」



クラウスに手招きをされ、私は壁の向こう側へ行く。



そして、今度は壁が閉まり、クラウスは横に設置されているボタンを押すと、この狭い空間が動き出した。



「え、なに…動いたよ…!?」



「エレベーターだよ。これで上や下に行けるんだ。因みに俺たちが向かっている場所は地下だから」



地下!?
ここは地下に行けるの!?



すごーいと一人で感心していると、クラウスはにこにこと私に笑みを向けてくる。


なに、その笑み…



「脳の中が御花畑のアメリアに言っとくけどさ」



「御花畑…?」



…それは、バカにされてるということだろうか。
クラウスに聞いてみると、うん。と肯定される。


ムカつく!



「さっきの話。なんで夜に連れ出さないか。アメリアは前に経験したでしょ」



「前に…」



経験なんてしたっけ?


わからなくて首を傾げると、クラウスは笑みのまま、懐から銃を取り出す。



え、ちょっと待って!!



「なんで持ってるの!?私服なのに!」



「バカじゃないの?私服の時だって持ってるよ。何があるかわからないのに」



クラウスはそう言って銃を私に向ける。