「こっち」
クラウスが誘導し、私は大人しく後をついていく。
建物の中に入り、ちょっと進んだ先にクラウスは壁にあるスイッチを押す。
暫くその場に待っている間、私は周りを見渡す。
今のところ、黒い服を着た人しかいない…
「アメリア、あまり見過ぎると、ハンターに消されるよ」
「え!?」
「嘘だけど」
にやりと笑うクラウスに、私はむっとする。
嘘って…信じたじゃん!
クラウスのバカ!
「クラウスこそ…私服で着てよかったの?みんな…警察の服を着てるけど」
ここまで来るのに、誰一人私服の人なんていなかった。
逆に目立つくない?
「仕事以外に着るなんて、面倒臭いじゃん」
本当に面倒臭そうな表情をし、溜息を吐く。
え、じゃあ今日は仕事ないの?
そうクラウスに質問すると、仕事は夜からと答えられた。
え、夜!?
「え、じゃあ…夜からでもよかったんじゃ…」
「じゃあ、アメリアは一人で帰れる?ここから家まで」
「……無理です」
そんな一回じゃ覚えきれない。


