捕えられた吸血鬼








「へー。マジで五分で支度したんだ。えらいえらい」



全く感情がこもってない言葉で、両手をぱちぱちと叩く。



全然嬉しくない!



「あーあとちゃんと帽子被っていってね。それで少しは抑えられると思うし」



「え…うん…」



日中に外に出る為、帽子は欠かせない。

だから、ちゃんと被っていくつもりだったけど…



何を抑えるの…?
それに…まだ行く先聞いてない…



「クラウス…どこに行くの?」



「アメリアが絶対に行かない場所」



え、なにそれ。
それって…ヤバいところじゃないの?



「じゃあ、行くか」



そう言うクラウスの格好は吸血鬼討伐隊の格好ではなく、私服。



白い格好じゃないから、多分そこまでヤバくない場所だと……信じたい。




そう思いながら私はクラウスと一緒に外に出る。